PICといますぐにでも縁を切りたいのだが、なかなかそうもいかない10の理由

やねうらお氏のいますぐPICをやめてAVRに移行すべき10の理由というエントリがあります。氏はエントリの中で、以下のように書かれています。

いまから始めるなら間違いなくPICではなくAVRにするべきだろう。値段的にもPICと大差ないし、国内でもAVRマイコンをある程度調達できるようになってきた。では、いまPICをやっている人はAVRに移るべきか?迷っている人のために、「いますぐPICをやめてAVRに移行すべき10の理由」というのを書いてみる。

多くのPICユーザーが氏のエントリに納得しつつも、マイコンの乗り換えに積極的なユーザーは少なく、いまだPICユーザーは多いです。この事実に対して、わたしの状況を例に「PICといますぐにでも縁を切りたいのだが、なかなかそうもいかない10の理由」としてまとめてみました。
将来私と同じ思いをしたくないこれからマイコンを始めようとしている人とかの役に立てばいいな。

1) 日本のウエブで紹介されているのはPICがほとんど。
やはり、後閑さんの影響が非常に大きいと思います。
電子工作ネタをやるブロガーとしてはユーザー数が多いほうがアクセスしてくれる人も多いかという下心があるのも否めません。一方で、玉石混淆というか読む価値のないページもたくさん公開されているという問題もあります。(このページとかw)

話がそれかけましたが、参考にできるページが多いというのは心強いことです。

2) 現実世界の知人は、なぜかみなPICユーザー。
私の場合、PICを習得したのが大学のサークル活動でした。したがって、現実世界の電子工作仲間はその関係者になります。先輩もPICユーザー、後輩もPICユーザー、同級生もPICユーザー。趣味で電子工作をしているのだから、仲間と話が通じるというのは大事です。

3) ラインナップは実は悪くない。
実際わたしが必要とする性能ってpic12f683かpic16f88程度で何とかなってしまうものが多いのですよ。
必要とあればpic18fシリーズまで手を伸ばせばRAMの量もSDカードが扱える程度まで増えますし。使ったことないですけど、USB内臓やイーサーネット内蔵のものも存在します。

「PICでは不可能だ!」というアプリケーションを思い浮かばない限り新しいことは始めにくいです。

4) 欠点も許容できないほどじゃない。
pic12/16の欠点はもう本当にたくさんありますが、どうしても我慢できないのはPAGEとBANKの概念だけじゃないかと思ってます。
たいした規模のコードを書かないのなら関係ないですね。

5) これまでに書いたソフトウエア資源が無駄になるのは嫌だ。
6) まだ使ってないPICの在庫が・・・。
まあ、これはpicというよりユーザー側の心の問題ですよね。
あきらめろ。それはもはやただのゴミだ。

7) 乗り換えにしても、初期コストはやはりかかる。
乗り換え先がマイコンである限りは、最低限ライタが必要になりますね。
格安でライタが自作できることを謳うマイコンもありますが・・・ライタはpicのためにたくさん作ったのでうんざりです。
既製品を買うなら、後々のことを考えて純正品を。とすると、安いものでも数千円はしますよね・・・。

8) 魅力のある乗り換え候補も特に無い。
もういい加減食傷気味だよ、マイコンなんて内蔵メモリとパッケージと処理速度が違うくらいでみんないっしょじゃないか

9) 低機能さゆえの楽しみもある。
モジュールとライブラリをぺたぺたするだけで何でもできてしまうよりも自分で考えるほうが楽しいという考え方もあります。たいした例じゃないですが、PIC用簡易的PGAみたいなエントリはPGAを内蔵しているマイコンでは書けません。

10) 電子工作に必要な知識はマイコンだけじゃない。
私は未熟なので、電子工作に必要な知識がいろいろと足りてません。
正直コンデンサやコイルはまっとうに使ったことがありません。交流理論とかよくわかりません。半導体になるともはやぜんぜん使える気がしない。さらにその半導体が寄せ集まってアナログ動作してるのがOPアンプでしょ・・・
それに比べてマイコンなんて、まして、マイコンのコーディングのし易さなんて・・・ささやかな問題でしかないでしょう。すでにpicが使えているのならなおさらに。
少なくとも私には、新しいマイコンに手を出す前にやりたいことがたくさんあります。

やりたいことの具体例としては、マイコンに近い話ではCPLDやFPGAみたいなPLDの類、それなりに好評のdsPICでDSP、プログラムから離れてOPアンプやトランジスタを使ったアナログ回路、弱電から離れて専用ICをつかったスイッチングレギュレータ、何も実機を組まなくてもLTspiceでシミュレーション、せっかくオシロスコープ買ったんだからブレッドボードで基本的な回路の実験をするのもいいね。

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さて、今回のエントリの言わんとしているところはつまりこうです。
「PICを捨てずにPSoCをはじめよう」
いろいろ考えたけど、いまはPSoCが面白そうな気がします。もちろん少ピンのちょっとした範囲ではpicの出番もなくならないと思いますしね!

それはともかく、将来的に言語でアナログ回路の開発ができるようになったりすると今のPICみたいにPSoCのアーキテクチャは変態だといわれるようになるのでしょうか?興味深いです。

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またPICの話に戻りますが、何を血迷ったのか知りませんが秋月電子通商が何を意図しているのかよく分からないものの発売を始めました。よい子の皆さんは、買うとしてもこっちだと思いますが。

ちなみに私は、しばらく以前作ったWriter509でがんばることにします。でんし研のTADさんが、Writer509のPC側ソフトVer.2.53+aを公開されています。
Writer509の品種拡大オレンジ電子さんのWriter509はすばらしいソフトです。しかし、秋月さんで売られだした新しいPICに対応してないのが気になっていました。本家の更新を待つべきでしょうが色々と事情があるようなので勝手に亜流版を作りました(オレンジ電子さん、ごめんなさい)。22品種を追加しました追加したPICは、PIC10F220, F222PIC12F510, F609, F610, F615, F616PIC12HV609, HV610, HV615, HV616PIC12F631PIC16F636, F639PIC16F677, F685, F687, F689, F690PIC16F716, F785, HV785PIC16F882, F883, F884, F886, F887 です。

とのことです。ありがたい限りです。


tag: PIC PSoC 

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