スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


LTspiceのグラフの横軸を変更する

直流動作点解析を用いれば、抵抗値を横軸にとったグラフや温度を横軸にとったグラフを書くことが出来ます。
一方で、それ以外のものを横軸にとりたいと考えることもあります。
今回は、過渡解析や直流解析において時間やスイープさせる直流電源以外のものを横軸とする方法を書きます。
001_20090201223342.png 003_20090201223413.png 009_20090201223511.png 010_20090201223518.png

○noritanさんの2SD2531モデル
noritanさんが2SD2531のシミュレーション・モデルを作るのエントリで2SD2531のSPICEモデル作成を行っています。
そのなかで、LTspiceのグラフの横軸に関して以下のように書いておられます。

参考文献では、 IB を変化させたときの IC の値を横軸に、 hFE すなわち IC/IB の値を縦軸にとっていたのですが、LTspiceの波形表示には、横軸の変数を任意に指定する方法が見つかりませんでした。


つまり、以下に示すfig.1のような、ベース電流をスイープさせた直流解析シミュレーションをした際に、fig.2に示したデータシートからの引用のようなコレクタ電流を横軸にとったグラフを書きたいという話です。
fig.3に示すように、LTspiceでも書くことが出来ます。


001_20090201223342.png
fig.1: ベース電流をスイープさせた直流解析

002_20090201223407.png
fig.2: コレクタ電流を横軸にとったグラフ

003_20090201223413.png
fig.3: LTspieで書いたhFE-IC曲線


このように実は結構簡単に出来ますが、LTspiceのインターフェースがぶっきらぼうなおかげであまり知られていないようです。

○横軸の変更の仕方
noritanさんの回路の例で少し丁寧に解説します。

まず、fig.1のような回路でシミュレーションをRunするとベース電流Ibを横軸としたfig.4のようなグラフが表示されます。


004_20090201223428.png
fig.4: ベース電流Ibを横軸に持つグラフ


この横軸付近にマウスのカーソルを持ってくると、カーソルが灰色の定規のような形に変化するのでそこでクリックします。(右クリックではなく、普通の左クリックです。)

すると、fig.5のような「Horizontal Axis」ダイアログがでます。


005_20090201223433.png
fig.5: Horizontal Axisダイアログ


ここで、fig.6のように「Quantity Plotted:」欄に横軸にとりたい値を入力します。ここでは、Q1のコレクタ電流なのでIc(Q1)と入力しました。


006_20090201223439.png
fig.6: Quantity Plottedの設定


OKを押すと、fig.7のようなグラフが表示されます。


007_20090201223444.png
fig.7: 横軸が変更されたが、表示範囲がおかしいグラフ

008_20090201223450.png
fig.8: Axis Limitsの設定


横軸の範囲が正しく表示されないので、ふたたび「Horizontal Axis」ダイアログを表示させて「Axis Limits」の「Left:」と「Right:」を設定します。今回は10mAと10Aにして完了です。

○リサジュー曲線
これだけではちょっと寂しいので、応用の一例として、LTspiceでリサジュー曲線(リサージュ曲線)を描いてみました。
グラフの色がいつもと違うのは、この方がオシロスコープぽいかと思ったからで、深い意味はありません。


009_20090201223511.png
fig.9: 正弦波2つの過渡解析

010_20090201223518.png
fig.10: リサジュー曲線


○ヒステリシス
他の応用としてはヒステリシス特性の確認があります。シュミットトリガの記号の由来となっているアレです。
過渡解析でシュミットトリガ・インバータやヒステリシスコンパレータのシミュレーションをすれば、入力電圧を横軸にとることによってヒステリシス特性を表示することが出来ます。

このシミュレーションはベルが鳴るさんが標準 CMOS ロジックのトランジスターモデルの記事の中(一番下)で行っています。わたしもこの記事で横軸が変更できることを知りました。

○付録
このエントリで使用したリサジュー曲線のLTspiceのシミュレーション用ファイルを添付します。ファイル名末尾の".txt"を削除して、"_"を"."に変更すれば使えるはずです。



tag: LTspice トランジスタ 

trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

2SD2531のシミュレーション・モデルを作る

仕方ないから、自分でモデルを作っちゃおう。

comment

Secret

FC2カウンター
カテゴリ
ユーザータグ

LTspiceAkaiKKRmachikaneyamaScilabKKRPSoC強磁性CPAPICOPアンプecalj状態密度モンテカルロ解析常微分方程式トランジスタodeDOSインターフェースPDS5022定電流スイッチング回路分散関係半導体シェルスクリプトレベルシフト乱数HP6632A可変抵抗トランジスタ技術R6452AI2C温度解析ブレッドボードバンドギャップ確率論反強磁性セミナーバンド構造数値積分偏微分方程式非線形方程式ソルバ熱設計絶縁三端子レギュレータISO-I2CA/DコンバータシュミットトリガフォトカプラカオスPWscfGW近似LM358LEDマフィンティン半径発振回路USB数値微分TL431PC817Cサーボアナログスイッチ直流動作点解析補間カレントミラー74HC4053bzqltyチョッパアンプFFT2ちゃんねる開発環境量子力学単振り子電子負荷VESTAQuantumESPRESSO標準ロジックパラメトリック解析ブラべ格子イジング模型アセンブラLDA基本並進ベクトルBSchSMPTLP621失敗談六方最密充填構造コバルト位相図QSGWGGAスイッチト・キャパシタewidth状態方程式VCAキュリー温度繰り返し最適化仮想結晶近似不規則合金熱伝導gfortran相対論抵抗FETMaximaQuantum_ESPRESSOcygwinランダムウォークラプラス方程式スピン軌道相互作用スレーターポーリング曲線マントルシュレディンガー方程式ZnO自動計測QNAP固有値問題ダイヤモンドデータロガー井戸型ポテンシャルTLP552CIFxcrysdenゼーベック係数熱力学条件分岐MCU最小値UPS格子比熱最大値ガイガー管平均場近似過渡解析Writer509スーパーセルFXA-7020ZR差し込みグラフ第一原理計算テスタ起電力OpenMP三角波ubuntuLM555NE555ブラウン運動詰め回路ハーフメタルawkfsolveUbuntuフェルミ面TLP521トランスMAS830LPGACK1026OPA2277フィルタトレーナーバトルEAGLEノコギリ波負帰還安定性ナイキスト線図MBEP-10LMC6622SC1815CapSenseAACircuitPIC16F785入出力固定スピンモーメントFSMTeX結晶磁気異方性全エネルギーc/a合金multiplotgnuplot非線型方程式ソルバL10構造正規分布等高線ジバニャン方程式ヒストグラム確率論初期値interp1fcc面心立方構造ウィグナーザイツ胞半金属デバイ模型磁気モーメント電荷密度重積分SIC不純物問題擬ポテンシャル状態図cif2cellPWgui二相共存ウルツ鉱構造edeltquantumESPRESSOフォノンリジッドバンド模型スワップ領域BaO岩塩構造ルチル構造マテリアルデザインspecx.fフラクタルマンデルブロ集合キーボードRealforceクーロン散乱三次元疎行列縮退化学反応関数フィッティング最小二乗法Excel直流解析PCTS-110TS-112日本語パラメータ・モデル等価回路モデル文字列ポケモンGO熱拡散方程式HiLAPW両対数グラフ片対数グラフ陰解法Crank-Nicolson法ifort境界条件連立一次方程式グラフの分割軸ラベルヒストグラム不規則局所モーメントスーパーリーグ円周率Gimp凡例線種シンボルトラックボール

最新コメント
リンク

にほんブログ村 その他趣味ブログ 電子工作へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。