PICアセンブラコードのファイルを分割する ~番外編:インクルードファイル~

この文章は前回の話
http://blogs.yahoo.co.jp/gomisai/1662572.html
の続きです。今回は必須ではありませんが、コードを分割したときに複数のファイルで共通の定数を定義するときに便利な擬似命令INCLUDEと、定数の定義に使うDEFINE擬似命令やEQU擬似命令について書きたいと思います。

インクルードファイルと言えば、ほとんどの人がMPLAB IDEをインストールするとついてくる標準のインクルードファイルのお世話になっていると思います。ソースコードのはじめのほうに書き込んでいる

        INCLUDE "P16F84A.INC"

とかのことです。

INCLUDE擬似命令
はじめてPICのプログラムを書き方を習ったときにはおまじないと覚えた人も多いINCLUDEですが、いま、ちゃんと意味を確認しておきましょう。MPASM Assembler Helpには次のように書かれています。

#include - Include Additional Source File
Syntax
Preferred:
#include include_file
#include "include_file"
#include <include_file>

Supported:
include include_file
include "include_file"
include <include_file>

Description
The specified file is read in as source code. The effect is the same as if the entire text of the included file were inserted into the file at the location of the include statement. Upon end-of-file, source code assembly will resume from the original source file. Up to 5 levels of nesting are permitted. Up to 255 include files are allowed.

If include_file contains any spaces, it must be enclosed in quotes or angle brackets. If a fully qualified path is specified, only that path will be searched. Otherwise, the search order is:

* current working directory
* source file directory
* MPASM assembler executable directory

 ~ 後略 ~

正確な意味は自分で原文を訳してもらうとして、要点はINCLUDEで指定したファイルの内容がINCLUDEを書いた場所に書き込まれているのと同様にアセンブルしてくれると言うことです。

ただし、指定するインクルードファイルは
* current working directory
* source file directory
* MPASM assembler executable directory
のいずれかにおきます。自分の作ったインクルードファイルの場合source file directoryつまり、INCLUDEで呼び出す側のファイルと同じディレクトリに置くのが普通でしょう。

このようにインクルードファイルに分離したいものとはいったいどんなものがあるでしょうか?さしあたって私がインクルードファイルにまとめて書いているのは以下のようなものです。
* 各ファイルで共通する定数
* 各ファイル中で各回路ごとに編集する部分
* マクロ

各ファイルで共通する定数
真っ先に思い浮かぶのは使っているクロックの周波数でしょうか?タイミングを作る必要のあるルーチンを書く際にクロック周波数を参照するように書いておくと後々使い回しが楽です。
後は電源電圧かなぁ・・・ADCのリファレンスに電源電圧を使っているときや、R-2Rラダー抵抗によるDACとか・・・どちらにしろ精度がいるときには、ちゃんと外部にリファレンスを準備しないといけないから・・・うーん。

各ファイル内で各回路ごとに編集する部分
ケースバイケースかもしれませんが、ひとつのファイル内でしか使わない定数もインクルードファイルにまとめてしまったほうが面倒ごとが減るかも知れません。具体的に言うと外部回路と接続する端子名などです。例えば電子工作の定番であるキャラクタLCD
http://akizukidenshi.com/catalog/items2.php?p=1&q=%22P-00038%22
を接続する場合、

#DEFINE         LCD_E   PORTA,D'0'
#DEFINE         LCD_RS  PORTA,D'1'
#DEFINE         LCD_RW  PORTA,D'2'

のように端子の配置を#DEFINEで定義してしまえば、回路が変わってもこの定義部分だけを変更すれば対応できます。分割したファイルの先頭で定義してもよいのですが、この部分だけを取り出したファイルをひとつ作れば編集しなければならない部分が減ります。

マクロ
マクロと言うのはMACRO擬似命令で作成するマクロのことです。
頻繁に使うマクロはライブラリにしてひとつのインクルードファイルにすると便利でしょう。



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