MPASM文法の覚え方

ちょっとしたねたですが、PIC純正アセンブラMPASMの覚え方について。
一部の人には変態アセンブラと呼ばれているPIC16Fシリーズのアセンブラですが、私からすると逆に命令数が少なくて覚えやすいんじゃないかとも思うんですけどね・・・。
命令数を減らすために、他のマイコンから見ると変則的なアーキテクチャとなっている感は否めませんが・・・。と、前置きはこのぐらいにしておきましょう。

TRISxの方向
1 = Input
0 = Output
TRISA等の入力・出力の設定をするSFRのビットの設定ですが、1はInputの頭文字のIに形が似ているので入力。0はOutputの頭文字のOに形が似ているので出力と覚えれば覚えやすいでしょう。

RRFとRLF
これは簡単。
RRFがRotate Right f。
RLFがRotate Left f。
したがって、RRFが右回りでRLFが左回りになります。

BSFとBCF
これも簡単。
BSFがBit Set f。
BCFがBit Clear f。

BTFSSとBTFSC
BTFSSはBit Test f, Skip if Setからきていますが、BTFSSとBTFSCの区別と言ういみでは最後の二文字SSとSCの意味を覚えておけば十分でしょう。
BTFSSなら、Skip if Set
BTFSCなら、Skip if Clearとなります。

減算とキャリフラグ
SUBWFやSUBLWといった減算命令を実行した後、演算結果が正か負かの判定をキャリフラグを確認することによって行えますが、引き算と言う演算に対してキャリ(桁上がり)というのはしっくりこないので、演算結果が正のときにキャリがセットされるのかクリアされるのかわからなくなることがよくあります。
そこで、桁下がりを表すボローフラグと言うものを考えます。キャリフラグが桁上がりの発生したときにセットされるフラグであるのに対して、ボローフラグは桁下がりが発生したときにセットされます。
こう考えると、減算を行った結果答えが負になると言うことは桁下がりが発生していると言うことなので、ボローフラグがセットされます。
実を言うとボローフラグと言うのは、キャリフラグの反転に他なりません。
したがって、減算の結果が負になる場合はキャリフラグがクリアされ、正のときにキャリフラグがセットされます。

SUBWFとSUBLWとADDLW
SUBWFはSubtract W from fの略です。したがって、実行する計算もf-Wです。
この流れでいくと、SUBLWもSubtract Literal from Wで、実行する計算もW-kであるべきです。
しかし実は、SUBLWはSubtract W from Literalで、実行する計算もk-Wです。
これには理由があります。というよりもSubtract Literal from Wは既に存在します。それはADDLWです。
そもそも2進数の減算と言うのは2の補数を加算するだけだと言うことを思い出していただければ、ADDLWのリテラルの部分に2の補数表現をした数を入れればよいことは簡単に理解できるでしょう。
MPASMではリテラルに負号をつけることで簡単に2の補数を表現することができます。例えばWから5を引くプログラムは

        ADDLW   -D'5'

となります。逆に5からWを引くプログラムは

        SUBLW   D'5'

になりますね。



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