<終末期がん治療>患者より家族意向…46%が回答

<終末期がん治療>患者より家族意向…46%が回答
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070217-00000095-mai-soci
2月17日23時16分配信 毎日新聞 がんの治療方針や急変時の延命処置などを決定する際、患者本人が意思表示できる場合でも、まず家族の意向を優先している病院が約半数の46.6%に上ることが、厚生労働省研究班(主任研究者、松島英介・東京医科歯科大助教授)の調査で分かった。家族の意向を優先する理由として半数以上の54.6%は「家族とのトラブルを避けるため」と回答しており、患者の意思が十分尊重されていない実態が浮かんだ。【大場あい】 がん患者やその家族は、手術や抗がん剤など治療方法の選択、急変時には人工呼吸器や心臓マッサージなどの延命処置をするかどうかなどの決定を迫られる。調査は、余命6カ月以内と診断された終末期のがん患者が入院している可能性の高い全国4911の一般病院(産科、リハビリ専門などを除く)を対象に昨年11~12月に実施し、1499施設から回答を得た(回答率30.5%)。 患者が意思決定できる場合に限定し、治療方針などを決める際に誰の意思を確認するか尋ねたところ、「(患者本人に意向を尋ねるかどうかも含めて)先に家族の意向を確認」と回答したのが46.6%(有効回答中の割合、674施設)。最多は「患者、家族双方に確認」(同48.7%、704施設)で、「患者本人だけで十分」としたのは0.8%(11施設)にとどまった。 家族の意向を尊重する理由(複数回答)は、「本人の意思決定だけで判断すると家族から不満を言われる」(70.6%)、「家族とのトラブルを避けるため」(54.6%)など。65.9%の病院は患者本人に病名を伝えており、告知の有無にかかわらず、家族との摩擦を恐れる傾向がうかがわれた。「患者の意思を直接聞くことは終末期という状況になじまない」(24.8%)という回答もあった。 厚労省が昨年9月に公表した終末期医療の指針案では患者の意思(推定を含む)に基づいて方針を決定するとしているが、松島助教授は「日本の場合、まだ患者の意思は二の次になることが多いという現状を踏まえた議論が必要ではないか。患者本人の意思を尊重するには、精神的サポートのできる人材の育成が欠かせない」と話している。 調査ではこのほか、ベッド数が少ない病院や入院患者に占める終末期患者の割合が多い病院ほど、家族の意向を優先する傾向が強いことも分かった。 松島助教授は「中小規模の病院ではスタッフも少なく、意思確認のために患者本人の精神状態に普段以上に配慮したり、患者と家族の希望が異なった場合に対処する余裕がないのではないか」と分析している。 最終更新:2月17日23時16分

 この記事に関してひとつ気になるのが、この記事を書いている記者の意見として「終末期医療に関して患者の意思を尊重すべきである」という主張が見え隠れしている点である。

 もちろん私が患者の意志が尊重されなくてもよいという主張をするということではないが、この記事において最も問題とすべき点はむしろ、仮に患者と家族の間で治療に関する意向が異なった場合にどちらの意向を尊重するかの選択が医療現場の裁量に任せざるを得ないという現状のほうではないだろうか。

 仮に法律でこのような意向の対立が発生した際に、どちらを尊重するかを明確に規定されていれば、医者にとっては迷うことなく処置を行うことができるであろう。そうではなく、患者・家族の意見を参考にしつつ医者が自らの責任を持って処置の選択を行わなければならないのだとしたら、医者の立場からすれば後々自分がトラブルに巻き込まれない選択のほうがベターであると判断するのは当然のことであろうと思う。

 法律的にも倫理的にも、患者と家族のどちらの意向を尊重すべきなのか責任を持って示せない現状においては、後のトラブルを避ける方向に判断が進むことを治療に当たる医師のモラルの問題であると主張するのはいささか卑怯に思われる。

 究極的には、患者と家族の間で意思の統一がなされていないと言うことが問題である。私は人間の存在と言うものは、他者との関連性のなかでのみ意味を有すると考える。「私」と言う個が存在するのは、「私」と言う個の存在を認識することのできる他の個が存在することによってのみ確認することができると。自分が「死」に面した際に、その物理的な存在の消失に関する選択ならば関連性のなかでの存在を規定するものたちにも関与する権利があると私は考える。言い換えると、終末期医療に関しては家族も意見を言うことができるべきだと言うことである。「患者の意思を直接聞くことは終末期という状況になじまない」という考え方もそういった、人間の存在としての関連性を尊重した結果であるのかもしれない。

 では、どうすればよいのか?
 この問いの答えこそが「精神的サポートのできる人材の育成が欠かせない」ということであると思う。
 ただし、私は患者に対する精神的サポートと言うだけでなく、家族に対する精神的サポートも必要であると考える。つまり、家族と患者の意向を双方納得する形で合意に持っていくのも現代医療の必要な技術であると早く認めることが大事であると思う。

って、なに読みにくい長文書いてるんだろう俺・・・


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