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「ゆとり教育」見直し、賛成8割=免許更新制導入求める-時事世論調査

「ゆとり教育」見直し、賛成8割=免許更新制導入求める-時事世論調査

「ゆとり教育」見直し、賛成8割=免許更新制導入求める-時事世論調査
3月18日15時0分配信 時事通信 時事通信社が18日まとめた世論調査結果によると、学力低下の原因と指摘される「ゆとり教育」について、約8割が見直しを求めていることが明らかになった。また、終身有効の教員免許に関しても、更新制導入を求める意見が約8割に上った。教育現場への根強い不満が浮き彫りになった。

ゆとり教育とは

 そもそも、ゆとり教育とはいったいどのようなものであるのか。そこから少し調べてみました。

 ゆとり教育とは「詰め込み教育」に対する言葉です。
 詰め込み教育とは、より多くの知識量を獲得させることに主眼を置き、単純な暗記を主な手法にする教育法のことです。この教育法は、試験の成績が上がる一方で以下の問題点において批判されています。

 ・テストが終わると学習したことを忘れてしまう
 ・解法だけを暗記して問題に対する根本的な理解が得られない

 ゆとり教育は、こういった詰め込み教育に対して、「学習内容を減らす代わりに、各学習内容に対して本質的な理解を与える」ことを理念とする教育方針であると私は解釈しました。

 「解釈しました」というのは、参考文献(6)の
 我々のゆとり教育のもとになることは、教える量は減らしても、教えた以上は徹底的に覚えさせようというものです。基礎基本を徹底的に教えましょう。すぐ忘れるような教育はしないようにしようということです。
および、参考文献(7)の
 試験偏重の詰め込み型教育に代わって「ゆとり教育」が言われるようになった が、最近ではそれも批判されるようになってきている。ゆとり教育とは何かが よくわかっていないからだ。必死で勉強させるのが詰め込み型教育で、勉強を させないのがゆとり教育だと勘違いされている。それじゃ「ゆとり教育は間違っ ている」と言われても仕方がない。

 生徒の目的が「理論を理解する」ではなく「問題を解く道具を身につける」に なってしまっている。テストと理論の立場が逆になってしまって、テスト問題 を解くために理論があることになってしまっている。テスト問題を解くことは 本来はどうだっていいことであり、理論を理解することの方が重要なはずだ。
あたりを受けてのことですが、報道されている現状の義務教育にはこの理念と関係ない、あるいは矛盾をはらんでいる内容があるように感じられます。

学力低下

 そもそもの問題点は、日本人の学力低下です。日本人の学力が諸外国と比較して相対的に低下しているというのは、異論もあると思いますが今日の日記のなかでは自明なものとして扱います。今日の要旨はゆとり教育と学力低下の因果関係なので、本当に日本人の学力が低下しているかと言うところまでは突っ込んで考えません。

 さて、日本人の学力が低下しているわけですが、その理由としてゆとり教育の弊害があげられることが少なくありません。前述のゆとり教育の理念からすると、日本人の(考える力までを含めた総合的な)学力を向上させることを目的としたゆとり教育だったわけですが、それが学力の低下を招いているとしたら皮肉な話です。

 このような状況になってしまった原因のひとつとして、私は理念と実践の乖離を挙げておきます。

総合的な学習

 私が一番奇妙に感じるのは、総合的な学習の時間に関してです。
 一見すると総合的な学習は、ゆとり教育と相性がよいように感じます。一般的な授業の時間が減るので総合的な学習の時間をとることができ、普通の授業では獲得できない考える力を養うことができると、お互いに補い合った関係にある。と。
 しかし、ゆとり教育の理念から考えてみるとどうでしょうか。本来ゆとり教育は、少ない内容を時間をかけて深く扱うことを目的としていたはずです。しかし、学習内容が減った分だけ授業時間を削って他の内容に時間を割くとするならば、結局は学習内容が減っただけで手法としては詰め込み学習を行うしかないということになってしまいます。

 参考文献(1)中では、以下のような否定的なコンテキストで書かれていますが、総合的な学習の時間を本来の学習内容を反復する用途に使う方が、むしろゆとり教育の理念に沿っているような気すらしてしまします。
 実際、総合的な学習の時間を有意義に使う学校もある一方で、単に不足している授業時間の補完などに使う所も少なくなかったとされる。

さらなる問題点

 ここまでは、日本人の学力低下が現実にあり、現状のゆとり教育と関連があるという前提で話を進めてきましたが、そのあたりの議論は参考文献(1)(2)(3)で扱われています。
 また、ゆとり教育に批判が集中する理由としてゆとり教育の理念に対する根本的な無理解があると思います。参考文献(3)(7)が面白いです。



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