トラ技の薄さは下げ止まり

トランジスタ技術が薄くなっているその1その2で行っていたトランジスタ技術の重さ測定を2011年9月号のものまで拡張しました。
その結果、トランジスタ技術の重さの変化は下げ止まり傾向にあることが分かりました。しかしながら、上昇傾向が見られたわけではないので、今後の変化にも余談が許せない状況です。

002_20110916062825.png


2007/02-2010/10のトランジスタ技術


トランジスタ技術が薄くなっているその2ではトランジスタ技術の厚さや重さの計測をおこない、2007年2月号から2010年10月号までのトランジスタ技術の厚さの経時変化をグラフとしてプロットしました。

001_20101001143301.png

fig.1: 2010年10月を基準とした相対月とトランジスタ技術の重さ


その結果、トランジスタ技術が次第に薄くなっていっている傾向が分かりました。また、この傾向を一次関数にフィッティングし、トランジスタ技術が消滅する時期を2015年6月号と見積もりました。

その後11ヶ月が経過し、また、図書館で不要になったトランジスタ技術のバックナンバーをいただいたので、前回の測定データに、より新しいトラ技の厚さ、より古いトラ技の厚さデータを加えて解析をやり直しました。

測定方法


前回までに測定したトランジスタ技術は、2007年2月号から2010年10月号です。これに対して、これ以降に購入したトランジスタ技術が2010年11月号から2011年9月号です。また、以前から私が所有していた2005年7月号から2007年1月号までです。これらの値は、途中に飛びの無い連続的なデータです。
さらに図書館からいただいたバックナンバーが1997年6月号から2005年3月号までですが、これは、蔵書重複分の処分ということなので、データに飛びがあります。

重さの測定には、家庭用調理秤TANITAのKD-173(最大表示1000g/最小表示1g)を利用しました。下記のものは後継機だと思われますが、数千円程度で入手できる一般的なものです。



ただし、TANITAのKD-173は食品用なので1000g以上は計測できませんでした。2001年以前のバックナンバーでは、1000gを超えるトランジスタ技術が少なくなく、測定限界を超えた場合は、1001gのところにプロットしました。

結果と解釈


測定結果のグラフを以下に示します。

001_20110916062809.png

fig.2: 測定結果


まず、2001年以前のデータは、前述の通り、秤が1000gまでしか測れないため見かけ上、値が飽和していますが、実際は1000g以上あるものがほとんどです。
このように1000g前後あったトランジスタ技術が、2002年頃に急激に軽くなり、その後、2007年頃まで800g前後で安定しています。

2ちゃんねる電気電子板の今月のトラ技 Vol.2では、2008年の中頃からトランジスタ技術の薄さに対する不安の声が上がり始め、今月のトラ技 Vol.32009年5月8日の書き込みではじめてトランジスタ技術の厚みが測られ始めました。
これを受けてトランジスタ技術が薄くなっているのエントリを書いたのが2009年7月13日です。

この時系列の関係をfig.2と対比してみると、厚さが安定していた2008年前半から、急激に厚さが変化したことを敏感に捉えていたということが分かります。

トランジスタ技術が薄くなっているのコメント欄にてのりたんさんにfig.4は、一次の関数というよりも、もっと次数の大きな、たとえば放物線に見えます。というコメントをいただきましたが、プラトー領域からの落ちはじめの変曲点を鋭く指摘されていたと言うことになると思います。

以下に、fig.2を色分けして書き直したfig.3を示します。横軸は、現在(2011年9月号)を原点とし、そこからの相対的な月を取っています。

002_20110916062825.png

fig.3: 色分けした測定結果


トランジスタ技術が薄くなっている その2で解析したデータを緑、今回のエントリで追加したデータのうち、新しい雑誌のものを赤、古い雑誌のものを青でプロットしてあります。紫色のラインは、トランジスタ技術が薄くなっている その2で行った、緑で示したデータに対する一次関数へのフィッティング結果です。

最近の(赤で示した)トランジスタ技術は、直前の急激な重さの減少トレンドから外れて、再びプラトー領域に入ったように見えます。
トランジスタ技術の薄さは、おそらく下げ止まりで、トランジスタ技術が薄くなっている その2で得られた2015年6月までに厚さがゼロになると言う予測は回避できそうに思えます。

ただし、現状でトランジスタ技術誌に掲載されている広告の量が底値であることは確かで、厚さに回復の兆しが見られたわけではないので、今後も油断は禁物と言えるでしょう。

関連エントリ




参考URL




付録


このエントリで使用したトランジスタ技術の重さ測定データを添付します。


参考文献/使用機器




フィードバック



にほんブログ村 その他趣味ブログ 電子工作へ

 ↑ 電子工作ブログランキング参加中です。1クリックお願いします。


コメント・トラックバックも歓迎です。 ↓      


 ↓ この記事が面白かった方は「拍手」をお願いします。

tag: トランジスタ技術 

FC2カウンター
カテゴリ
ユーザータグ

LTspiceAkaiKKRmachikaneyamaScilabKKRPSoCOPアンプCPA強磁性PICモンテカルロ解析常微分方程式odeトランジスタecalj状態密度DOSインターフェース定電流スイッチング回路PDS5022半導体シェルスクリプト乱数レベルシフトHP6632A温度解析分散関係I2Cトランジスタ技術R6452A可変抵抗ブレッドボードセミナーバンドギャップ数値積分確率論反強磁性偏微分方程式バンド構造絶縁熱設計非線形方程式ソルバフォトカプラシュミットトリガLEDLM358カオスISO-I2C三端子レギュレータGW近似A/Dコンバータカレントミラーアナログスイッチ数値微分マフィンティン半径TL431発振回路サーボPC817CUSB直流動作点解析74HC4053補間FFTBSch開発環境パラメトリック解析2ちゃんねるチョッパアンプ量子力学bzqlty電子負荷イジング模型LDA標準ロジックアセンブラ基本並進ベクトルブラべ格子単振り子熱伝導位相図TLP621キュリー温度繰り返し状態方程式MaximaVESTAスイッチト・キャパシタ相対論FETランダムウォークスピン軌道相互作用SMP六方最密充填構造抵抗不規則合金ewidthスレーターポーリング曲線GGAラプラス方程式cygwingfortranQSGW失敗談コバルト条件分岐TLP521テスタLM555Writer509TLP552格子比熱マントルデータロガー自動計測詰め回路ガイガー管ダイヤモンドQNAPMCUFXA-7020ZR過渡解析三角波UPSNE555固有値問題熱力学ブラウン運動フェルミ面awk起電力第一原理計算OpenMPfsolveubuntu最大値xcrysden最小値最適化仮想結晶近似VCA差し込みグラフスーパーセル井戸型ポテンシャル平均場近似シュレディンガー方程式FSMフラクタルOPA2277固定スピンモーメント2SC1815全エネルギー合金multiplotgnuplotc/aTeX結晶磁気異方性interp1ウィグナーザイツ胞初期値マンデルブロ集合疎行列面心立方構造fcc不純物問題非線型方程式ソルバフィルタL10構造PGA半金属二相共存SICZnOウルツ鉱構造BaO重積分クーロン散乱磁気モーメント電荷密度三次元CIF岩塩構造CapSenseノコギリ波デバイ模型ハーフメタル正規分布フォノンquantumESPRESSOルチル構造スワップ領域リジッドバンド模型edelt縮退キーボード軸ラベルグラフの分割凡例トラックボールPC不規則局所モーメント片対数グラフトランス両対数グラフCK1026MAS830L直流解析Excel円周率パラメータ・モデルヒストグラム日本語最小二乗法等価回路モデルGimp線種シンボルTS-110TS-112PIC16F785LMC662化学反応文字列specx.f入出力ifortマテリアルデザインヒストグラム確率論Realforce等高線ジバニャン方程式P-10Ubuntuナイキスト線図Crank-Nicolson法陰解法熱拡散方程式HiLAPWAACircuit連立一次方程式負帰還安定性境界条件EAGLEMBE関数フィッティング

最新コメント
リンク

にほんブログ村 その他趣味ブログ 電子工作へ