Ubuntu 12.04 64bitでHiLAPW
HiLAPWは計算機マテリアルデザイン入門 (大阪大学新世紀レクチャー)
私はCMDワークショップのアドバンストコースでHiLAPWの実習を受講させていただいた折に、バージョン1.13のコードをいただきました。HiLAPWのコードが使いたい方はCMDワークショップに参加するか、あるいはメールか何かの手段で小口多美夫先生に相談されるのが良いかと思います。
HiLAPWのインストール
さて、こういったコードのインストールにはmakefile(と場合によってはソースコード)の編集が必要になりますが、makefileの設定を見てみるに64bit版LinuxでIntel fortranコンパイラ(ifort)を使うように書かれていたので、Ubuntu 12.04の64bit版と非商用Intel Fortran Compilerの組み合わせで挑んだところ、何の編集もせずに動作させることが出来ました。手順は以下の通りです。
Ubuntuは主にVNCのことを考えてちょっと古いバージョン12.04としました。最新版以外のダウンロード先は探しにくいかもしれませんが、12.04はhttp://releases.ubuntu.com/12.04/からダウンロードできます。この際64bit版を選んでください。
インストール方法自体は、バージョンや32bit/64bitの違いに関わらずほとんど同じなので悩むことはないと思います。
ifortのインストールはUbuntu12.04 IntelR Parallel Studio XE 2011 for Linuxのインストールの通りです。64bit用のオプションを選ぶことを忘れずに。
LAPACKとBLASのインストールはLinux で LAPACK バージョン 3.4.0 のダウンロードとビルドとインストール (Ubuntu や Fedora を使用)のシェルスクリプトで簡単に出来ます。
シェルスクリプトをlapackinst.shという名前で保存し、ホームディレクトリに置き、実行権限をつけた後、管理者権限で実行します。
chmod +x lapackinst.sh
sudo ./lapackinst.sh
最後にHiLAPWをインストールします。マニュアルPDFのはじめのほうにもインストール方法が書いてありますが、34ページ以降の新しいバージョンに向けて書かれたインストール方法を読むのが良いと思います。
テスト計算
差し当たりマニュアルPDFの例は全て出来ました。
参考URL
- CMDワークショップ
- HiLAPW
- Ubuntu 12.04 64bit版のダウンロード
- Ubuntu 12.04 64bitのインストール
- ifortのインストール
- LAPACKとBLASのインストール
- HiLAPWのインストール
参考文献/使用機器
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